〈三重/伊賀焼の里〉天保三年の創業時から今も残る16連房登り窯が現存、老舗窯元の様子が見れる!!

三重

「伊賀焼 かまどさん」でよく知る土鍋を作っている窯元に興味があって行ってみました。忍者で有名な三重県伊賀市の丸柱(まるばしら)地区にあり、四方を山に囲まれたのどかな里山に180余年という歴史ある伊賀焼のリーダー的な窯元「長谷園」というところを訪れました。

長谷園は天保三年(1832)年に築かれた16連房の登り窯で土鍋や土瓶などを生産したことが始まりです

長谷園の16連房の登り窯は斜面を利用して築かれ、火は下から上へと上がるという原理で効率良く熱を伝え焼き物を焼いて、昭和40年代まで活躍していたそうです。現在は国の登録有形文化財として大切に保存されており、景観とスケールに驚きます。

「かまどさん」と名付けられた土鍋が有名です

「かまどさん」と名付けられた土鍋は美味しいご飯が炊けると言うことで、いろんなメディアに出てたのでほしいと思っていたのですが、展示室・お店などを回っていたら運よくアウトレット品があり、即座に買ってきました。吹きこぼれを防ぐ二重蓋になっていて火加減いらず・吹きこぼれなしの宣伝の美味しいご飯ができます。

長谷園の土鍋の原料となる伊賀の土は大昔は琵琶湖の底になっていてそこで採れる陶土には有機物がたくさん含まれ、高温の窯で焼くとそれらが焼失し気孔のある状態になり、耐熱性や蓄熱性が高まる効果ができ、調理器具として優秀な働きができるということです。展示室等で資料を見るといろいろ勉強になりました。

長谷園の伊賀の里は広い敷地の中に3棟の展示室・資料館・体験工房・展望台などが整備されています

伊賀の里の施設は創業の1832年当時から代々暮らされている日本家屋「母や」を中心に、工房・登り窯など陶器製造の施設のほか、3棟の展示室・資料館・体験工房・休憩所・展望台などが整備され、のどかな山里の自然とともに伊賀焼を楽しめる観光拠点となっていますます。

伊賀の里の施設案内(長谷園公式HPより引用)

三重県伊賀市丸柱569 長谷園伊賀本店

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